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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2018年06月29日

米鶴と真鯛

忙しい中にも充実感あり。
初夏か、そろそろ。
自然に目を向けると、生き物たちが元気にざわめいているのを、
ひしひしと感じる今日この頃。

不思議なんだが、なんで俺はひねくれているのだろう。
幼少から家庭環境にも恵まれて、
親兄姉、世間に可愛がられ、特に不自由なく育ってきた。
友達も少ないながらいたし、大好きな先輩や後輩もいた。
職場でもいい上司に恵まれたしなぁ。

それなのに、ふと思うことがある、
俺はひねくれていると。

それにしてもなんでこんな自分語りをしているかというと、
これのせいでね。米鶴。


ん~正直びっくりだな、こりゃ旨いわ。
ジューシーなんだよな。酒って液体だからさ、当然、
どれも汁汁してるのに、
ジューシーな酒ってあるんだよねぇ。

食い物にとてもあう酒。
こんな旨い酒つくるなんて、すげぇプロだよなぁ。
男だよなぁ。憧れちゃうよなぁ。

俺もいい歳なんだけど、何やってんだろう。
大丈夫なんだろうか。一応サラリーマンなんだけど、
ちゃんとプロやってんだろうか。

ふと、ついだ酒に映る俺、天井、部屋に焦点をあわせる。


俺、人生、、きちんとやってんのかな。

真鯛の煮付けと米鶴。
頬肉の白さのまぶしさにクラクラすんぜ、ちょい。

今夜はいかんな。
年甲斐もなくつーかねぇ、、
なんだろ、青いなまだまだ。

  


Posted by 庄内じじい at 20:59Comments(2)マダイ日々の肴

2018年05月27日

ホタルイカ

今年のホタルイカはこれでおしまいかな。
だいぶ食べたなぁ今年は。


別角度から。
旨そうでしょう?



ほれ、これも。
なんか飛んできそう。


あぁ富山懐かしいぜ、
来年も富山いこうっと。

鹿児島の豆をざくっと炒める、
というのもこれ飯なんだよね。


ま、ちょい酒も飲んでるけど、
飯、食事だ。
たっぷりと豆を食べる。


で、メインはこれ。
これを楽しむための食事だったのです。


アサリって旨いよなぁ。
なんていうか、しみる。
旨さがしみるんです。

こうやってカチャカチャやってると、
幸せだよね。


100年前も、1000年前だって、
貝塚あるからな10000年前も、
こうやってカチャカチャ食ってたんだろうな。
で、幸せだったんだろうな。






  


Posted by 庄内じじい at 21:10Comments(1)日々の肴ホタルイカ

2018年05月25日

オニオコゼ

どこまでも澄み渡る煮こごりの美味しさよ。

煮付けにすると、半分は残しておくのです。
で、数日冷蔵庫のチルドで寝かせてから、
これですよこれ。

これ楽しみにしてたんだよなぁ。
間違ってもあっためちゃだめよ、
冷蔵庫の煮付け(オニオコゼね)。


丁寧に手でほぐしてよ、
煮こごりであえるのよ。
ザクっと、雑な感じであえる。
たまらんなぁ~。


あぁ、、、うめうめ。


冷蔵庫のお酒、
もうなんでも旨いのだけど。
ま、今日はこれだな。
なんつーかこのラベルの元気な昭和感がいい。


対人恐怖症は英語でもTaijin kyofushoだ。
そのくらい、日本人に特異的に多いのでそのまま英語になったとのこと。

そんな俺も対人恐怖症。
時に必要以上に相手に気遣い、
職場からの帰路、
ストレスからか道端の石ころを「ボケぇ、コラ~」と蹴り上げることも。

でもな、それでいいじゃないか。
こんな旨い酒、魚を楽しめる文化があるんだから。
そんな庄内に住んでるんだから。
もっけだのぅ、だべや。


  


Posted by 庄内じじい at 20:11Comments(2)日々の肴オニオコゼ

2018年05月20日

オニオコゼ

今日は日曜日なので、
ゆっくりと夕方を味わいたいものだ。

そこでこんなお酒を用意した。
原酒だ。しかも、
その精米は80%。
2割しか削っていない。
さらに、その仕込み年度を気になる人も多いだろう。
平成19年だ。
その歳月を隅々まで味わうために、
ここはぬる燗で。


まずはキュウリでさっぱりとスタート。
かっぱ巻きが大好きなんだが、
細切りキュウリを複数仕込む細工をしていると嬉しいよね。


ついでに日向の柑橘をいただく。


う~む、これうまいな、
今夜の肴にはこの汁を少し入れるか。。。。


で、これです。
古酒燗で味わう初夏の庄内味覚セット、
500円でどうだ?


この煮つけ、オニオコゼです。
またオコゼを煮つけで。
ちょいはまってる、だってうまいんだもの。
これ外食したらいくらになるんだろう。。


上品な煮つけ。
そしてガツンとした口当たりの陰から、
口中でころがすとともに様々な味の鉱脈を
どんどんと見つけていくような、
旨味の炭鉱のような酒だ。


人間は三歳くらいから、
内面で人を判断するようになっていくらしい。
他人の内面は、この年になってもわかることはその複雑さくらいのもので、
自分の内面にもいろいろな顔があることを驚くこともまだある。
この年になってもだ。

今日のオコゼもまたその外面からは想像できないほど、
繊細で美しい味わいを見せてくれた。




  


Posted by 庄内じじい at 20:12Comments(1)日々の肴オニオコゼ

2018年05月15日

最強の煮付け

オニオコゼが二匹入った。
背びれ怖いからね、お魚屋さんがとってくれた。


威風堂々。


う~む。。


おいちいのかな。。。


。。。


二匹でこの重さです。
1500円です。


はい、準備完了。
肝が旨いので丁寧に。
(メバルと違って卵も激ウマです)


二匹のうち一匹を煮付けに。


これ肝。


これ卵。


これ身。


ぜ~んぶ旨い。
しかも超ハイレベル。
皮もプルンプルン。

ここまで旨いと特に説明は不要。
煮付けとしては最高なんでないだろか、オニオコゼ。

ま、あれだな。
春なんだなぁ。






  


Posted by 庄内じじい at 20:10Comments(1)日々の肴オニオコゼ

2018年05月14日

春の塩焼き

今日は気軽に食うで、茶テンコ(クロメバル)。


ん、うまそだね、ぽいぽい行こう。
塩焼きで決定、今日はそんな気分だから。


さっとね。


ひょいっとね。


ま20分くらいかかるからね、
その間これ。新潟のお酒。


春だからね、ウドホタルだね。


で、これだ。


うむ、ちょい焼きすぎだけど、
パリっとして旨いぜ。
きりっとしてる。

メバルは高級魚。今では。
惣菜魚だったころは、
こんな感じでバンバン食べてたんだろうね。
あの元気だったころの日本。

補助輪つけてワダチある砂利道を、
前に前に漕いでいた幼少期の俺。
あの加速がついていく感覚と、
切る風の春のにおいを覚えている。

なんだか元気でてきた。
(酒のせいかな。。。新潟の酒って水の良さなんだな)





  


Posted by 庄内じじい at 20:10Comments(1)クロメバル日々の肴茶テンコ

2018年05月13日

究極の汁

春ですね。

切添の生協で、
毎週土曜日に来る魚屋さん。
なんだか気になる存在だ。
時に面白い商品を見かける。
(※あ、切添生協にもともと入ってる魚屋さんも好きですよ)

先日見かけたのがこれだ。
500円。明らかに超お得商品。
仕事が丁寧~!


これウマヅラだけど、
肝が決め手です。色艶、そして量、
申し分ない。これ、味噌汁セット。

こんなの初めての贅沢。。。
(だいぶズッシリしています)


すごいことになってます。


む~。。。。
寒ダラ汁(庄内名物)より旨い。。。
魚屋さんが言ってた通りだ。


爆発力のある旨み。
漁師になりたい。

もうこうなると、これ持ってくるしかなかんべ。

このゆきの美人。。
綺麗な、綺麗なお酒。


最近のモットーはこうだ。
否定しない、説教しない、問い詰めない。

四十をゆうに過ぎて悩み続けるこの自分に、
月明かりが清らかに降り注ぐ。

そして季節は秋(まぁ実際、春だけど今)。
そういうイメージで、
さて床につく前にもう一献。。






  


Posted by 庄内じじい at 21:05Comments(2)ウマヅラハギ日々の肴

2018年05月12日

キントキダイ

この魚、ウッカリカサゴではない。


見事な朱色。キンメダイか?


群青との見事がコントラスト。


威勢がいい。


で、なんだろう。


わかるかな。


チカメキントキダイ。
魚屋のおじさんが600円でいいってさ。


こんな見事なキントキ、
庄内ではなかなか見ないよね。

さて、湯霜づくりにするか。

新潟のビール。


コシヒカリ入ってるってか。
今日は丁寧な仕事がしたい。


うむ。


ふむふむ。


で、これだ。


夕闇せまる日本海を切り取ったかのような。

この魚の造りには驚かされる。


しっとりとして、
どことなく羊羹のような口当たり。
淡くもしっかりした旨みはキレもいい。

いや、これは旨いは。
塩、レモンで、
単品で味わいたいものだ。










  


Posted by 庄内じじい at 22:54Comments(0)チカメキントキダイ日々の肴

2017年09月10日

初秋、庄内の夜

晩秋の庄内の夜に想う。
雪のように白いヤナギの塩焼きを、
なぜだろう、ふと食べたくなった。

実は仕込んでいたヤナギ(ヤナギムシガレイ)。


初雪にみたて勢いよく荒塩をまぶしておく。
塩がとけ、表面が水気で光り輝くのを待つ。


ただ待つだけではつまらない。
そんなとき頼りになるのはアマエビ(ホッコクアカエビ)だ。


う~ん、こりゃ塩辛だな。
剥き身に卵、あら塩、ミソを少々。
普通の味噌じゃなくて、エビ頭のミソね。


ここから手早くかき混ぜ、
冷蔵庫の奥にそっとしまっておく。


おもむろにエビの味噌汁も仕込んでおく。


おっと、ヤナギが焼けたよ。


いい瞬間だよなぁ。


身離れの良さに期待も高まる。


そうそう、これ忘れちゃいけないね。
米沢の酒。


旬を過ぎてもまだ旨いキュウリ。
ふるさと、北海道南部のガゴメ昆布でまぶす。


そうこうしているうちに、
やっぱりもう待てない、塩辛を取り出す。


あえて味については言及せず。
想像にお任せします。
(簡単だから作ってみて)


ちょいね、肉もいってみよ。
手羽先を大根で甘辛く。
(実はこれも仕込んでました。料理は手早く、これだな。)


強い酒を取り出す。
こってり、鶴岡は羽黒の酒。


む~。。。。この水は月山の伏流水。


技術大国日本。
日本酒、口に含むとそういう想いに。

だってさ、
何食っても、何呑んでもうまいんだよなぁ。
こんなのが普通にその辺で買える、
しかも気軽に、という事実。

昭和一桁の大恐慌。
東北の不景気は特にひどかったらしい。

当時の状況を示す有名な写真があって、
ぼろを着た子供が大根をかじっている(東北 飢饉 大根 で検索)。
今から80年ちょい前の話だ。
※その写真は演出された写真とのこと

こうやって、
ちょい甘口の酒に、甘辛くにた大根と手羽先を合わせる今、


大根の(かじったときの)白さと、


どこまでも柔らかい、


手羽先。(箸で挟むだけでほぐれる)


やはり感謝だな。

なんつーか、最近ちょっと傲慢になってたような気がする。
今日も職場、朝だけちょい顔出したんだけど、
少し若者に説教たれちゃってなぁ。
ちょいあとで考えたらさ、少々理不尽だったように思えてなぁ。
ま、日々反省だな。

そうこう云ってるまに、
できたぜ、エビの味噌汁。

なんつーか、何でもかんでも旨かった。
チョイよっぱらった。

さてさて寝るか。
明日はきっと晴れるだろう。





















  


2017年03月23日

メバルと春の庄内

何か月ぶりの投稿だろう。いや、何年振りか。
あれからいろいろあった。


最近は魚屋への朝もうでもご無沙汰だ。
朝から仕事に追われる世間一般の日常の、
そのありがたみに埋もれていく毎日だ。

久しぶりに例の酒屋に顔を出す。
おやじさんは相変わらず酒が好きそうで、
実にいい笑顔を見せてくれた。

あまり呑まないように努力している俺を、
体は大丈夫かい?と気遣ってくれるおやじさん。
雄町(酒米の一種)の酒を勧めてくれる。


麓井の酒。
子供に名付けたいほど麗しい名前。

おりがらみだからな。
シュワシュワするガスが、
抜けるための穴。


おもむろについでみる。
泡が見えるかい?


俺が知っている人生って何なんだろう。

歳をくうにつれて、
いったい何を学んでいるんだろう。

俺が住む庄内は、
まぁ日本各地でもそうなんだろうけど、
ここはここで実に興味深い土地だ。

北海道生まれの俺が、
さらに、庄内が嫌いだった俺が、
なんでこんなに長く庄内に住み続け、
抜け出したくて、抜け出したくて、
抜け出しても戻ってくる羽目になった俺が、
今では庄内がとてもとても好きになってしまった。

縁つうもんは不思議なもんだ。

庄内の魚はうまい。


由良の黒メバルを煮つけた。

アツアツだから湯気がね。


煮汁につけて。


本当にうまいもんだぜ。









  


Posted by 庄内じじい at 19:25Comments(2)クロメバル日々の肴

2016年02月10日

庄内の2月

去年の二月はどうだったっけ・・・?
つい先日、西山形のドメキ温泉にはいったけどさ。
なんつーかさぁ、疲れが湯に染み出ていく、そういうの実感できた。

浸透圧の関係で、そうさな、
しょっぱくつけた魚から塩抜きするときのような感じで、
からだから疲れが、特に両脚からぴゅーっと染み出していく疲れ。

いいよねぇ、この季節。
蔵王を湯船から眺めながら、
にんまりとしていたのは俺だけではあるまい。


冬と言えばやっぱりどんがらだ。
その艶めかしさに、思わず角度を変えて眺める。





これがこれからつるつると胃袋に入っていく。

思わず力が入る。


やはり杉勇だろう。


ま、この時期だからしぼりたてですよ。

ま、グラスは相変わらずだけど。

いやー、庄内産イワシの一夜干し。
余目の駅前で売ってたの、一パック8匹くらいはって130円。
もうけないんでないの、これ。


みれやこの脂!
杉勇が叫ぶ。


なんかさ、小出しにどんどんと出る、
きょうは冷蔵庫が調子がいいぜ。


これ、ゴマサバ。
サバは由良産。

寿司くいねぇ!


まずは、、
プロシュート(生ハム)。
うむ、
まずはそのまま、ついでオリーブで。
これ売れるんじゃなかね?


さっきのゴマサバのあまり。
うむ。相変わらず。

これはだな、
モツァレーラ。
醤油、オリーブ、そのまま。
どれもうめーな。


これは、プロシュート&モツァレーラ。
あー、回転ずしの人、これやってみてはどうでしょう。


次、パンチェッタ。
これは塩強いからそのまま。
へへへ、好きな人は好きだろうな。


おけーい、ラスト。
函館産サラミだ。


黒コショウでいただく。

きょうの俺は自由だ。






  


2015年12月17日

テナガダコ

おつまみ。
語感がなんともいえず良い。
(そうそう、コメントをくださる皆様、どうもありがとうございます。)


味噌のパックづめ商品には「みそ」とあるが、
なんで「つまみ」じゃないのかな。
やはり「おつまみ」がもつ独特な語感のせいか。

ちなみになんとテナガダコ。


学生時代、寮に住んでいた。
寮費は月に700円。
貧乏学生が300人くらいいただろうか。
巨大な廃墟のような建物。


共同生活は18歳の春にスタートした。
5畳、ほこりだらけ、リノリウムの床は剥げ、
窓枠だけの窓にどこかへ消えた入口の扉。



台風には風が吹き込み、
名古屋からきた同居人が「寒い、寒い」とつぶやいた寝言は、
秋の夜空に消えていった。



俵雪をのみすすめながら。
当時味もわからずのみ込んだ、
あの腐った畳のような、
あのはきっぱなしの靴下のような、
そんな安酒の匂いが妙に懐かしい。


ま、別にまた呑みたくはないがね。





  


Posted by 庄内じじい at 21:19Comments(0)日々の肴テナガダコ

2015年12月16日

タコぶつと米心

晩酌しながらキーボードをたたく中年の俺。
仕事に疲れて一人晩酌、パソコンに向き合う。
絵に描いたような中年の夜なんだけど、
こういうの想像してなかったなぁ、子供の頃。

子供の頃の俺は草木や家並み、
そのへんの昆虫や魚が大好きな、
まぁいわゆる普通の田舎の少年だった。

そんなときにすげー見たかったのがこれだ。


わかるかな?

モズのはやにえ。


中年になってからようやく見つけた。
去年も同じ場所で。

見つけたとき、
少年のような声だしたよ、
思わず。

あの時の少年が今、
中年のとして喜びの声を上げる。

それがこれだ。


今日の晩酌セット。

ま、庄内魚ブログだからね、
庄内産マダコのタコぶつ(タコのぶつ切り)。


これはね、ていねいに塩もみ、
1時間近く手もみしたかな。

そんでこれ。
この前の湯田川に触発されて、
自分でつくったでぇ。今日で三日目、
ちょうどよい色合い(もちろん庄内産の赤カブ)。


これ、里いもと大根の煮物。
(里いもは岡山、大根は庄内、鶏肉も庄内)


これも湯田川系。
スナギモのオリーブ黒コショウ。
薄皮の処理を丁寧にすると、
かなり旨い食材だな。
もちろん庄内産だ。


う~ん。
今日はなんだか会議長引くし、
他にも若手指導で説教するしよ。
俺なんかほら、誰かを指導するような人生歩んでこなかったもんだから、
ほんとなぁ悩むこと多いよ。


ま、そんな中年の心に響くぜ、
米心。



  


Posted by 庄内じじい at 20:17Comments(1)マダコ日々の肴

2015年12月11日

ヤナギの夜

ヤナギ干物

発酵(熟成)が若干進みすぎた感のある今回のヤナギの干物。
温海の魚屋さんが売っている。


それにしても干物はどこか懐かしい、
これはどの魚にもいえる味の記憶だ。

北海道の干物といえばホッケだろうか。
ここ庄内ではどうだろう。
カレイは一般的だけど、
その中でもヤナギが一番という人は少なくないだろう。

ここでカボスをギュッとしぼる。
(今回は熟したカボス、ゴールデンカボスを使用)


いわゆる人気ガレイの口細よりも、
日本海の貴婦人ともいえるこのヤナギに魅了されている。

えぇなぁ。


熟成された干物がもつ独特な食感。


良く締まり透明がかった白身は、


身離れもきれいで、
あとは食べられるのをその手ひらで待っている。


ここで酒を用意していなかったことに気付く。
あせるなよ。落ち着いて考えるんだ。冷めるにはまだ時間がある。
無意識のうちに声に出しているのに気づき、
焦りはマックスに達する。


大丈夫だ。
あの酒屋の店主が言っていたあの酒、
「うちの母さん、めったに酒ほめないっけのに、これだけは旨いっていうなんけぇ」

やまと桜。
今回は米心(ちなみにほめてたのは別の商品)。


まあぁとにかく、
最近好きな蔵だ。



  


2015年12月10日

師走の湯田川で

鶴岡に住んでいて幸せにおもうとき。

主婦の店の半額が思いのほかグレードが高かったとき。

紙袋から流れる、
あのコロッケ屋の揚げたてのカサカサをBGMに、
家に買ってから食べるか、
それとも・・・迷った挙句食べると決めたとき。

その一口目。

等々、まぁいろいろあるわけですが、
温泉もその一つ。

ちょいドライブがてらだったら、
羽根沢なんか最高。

真冬に旅館に閉じこもって、
あの石油くさい湯けむりで鼻孔を満たしたい。

連泊、少なくても2泊はしたほうがいい。

ま、ま、ま、それはさておき、
近場でも最高なんだよね。


どこもいいんだけど、
湯田川が車で15分くらいと近いからね、
良く行きます。

まず、地酒飲み比べセットを頼みます。
全部で3合ちょい。
※若旦那セレクト。ホント勉強になります。
※ホント美味しいのばかり。山形すげーな、幸せな気分に。



酒肴セットも頼みます。


説明書きをみながら、
順番に試します。


ちょいちょい食べながらね。

海があれてたからね、
魚介中心のメニューではない模様。

でも、うめーかった。

飛島の塩辛。
大根と合わせると一気に昇華する旨み。


ままかりのようだけど、
説明書きどっかいった。
うまうま。


山形地鶏シリーズ。

まずは、ハツ。
優しい。滋味。
汁だけでも酒のつまみ。


スナギモ。
バジルがあうわぁ。。。


レバー。


スゴイ色だなぁ。
冬という季節も、
実に色とりどり。


2点盛。
いい刺身です。
タイヒラメ。


ちびりちびりと、
酒で口をすすぎながら、


味の確認作業。


これぞ至福。













  


Posted by 庄内じじい at 20:27Comments(1)日々の肴

2015年12月04日

クロムツ

初夏のことです。
それは見事なクロムツに出会ったのは。


ムツって日本海じゃ側じゃなじみが薄いけど、
それでもときに立派な個体にお目にかかるんだよなぁ。


すんばらしい。

義理のばあさんは云う。
じいさん(義理)が戦争にでかけたとき。
そうあれは赤紙がきたときのこと。


じいさんは近所さんと縁側で将棋。

婆さんは赤紙を持っていった。
齢20のとき。


子供が生まれてすぐのこと。
そのまま爺さんは戦争へ。

無理だよな。
そんな現実、受け入れれないよ。

都合8年、
爺さんは不在。


シベリア抑留を経て、
日本へ生還。

その間、安否は知る由もなく。

ただ帰還直前に、
新聞の生還者リストに爺さんの名前がのったと、
近所の小学生が朝学校に行く途中知らせてくれた。

それはそれは嬉しかったそうだ。

蔵王連峰の眼前でのこと。

ま、とにかく新鮮だ。


ま、とにかく脂のってるね。

はくろすいしゅです。


ま、うまいわな。


明日は土曜日か。

刺身。


まぁ当然うまい。

寿司、
まぁ当然だわな。

今日は戦争の話したけどさ、
庄内にも、もちろんあるよ。

結婚は見合い、
場所は余目駅、
時間はほぼ一瞬。

タイミングとしては、
戦地に召集される途中。

その一瞬の結婚を、
あたため、
そだて、
そしてもう二度々祖国の土を踏むこともなく。

わからないな。
生きているこの今。
いったい何が決めているの?

みんなにとって幸せな明日がありますよう。

月曜は職場のみんなに冗談の一つでも言おう。










  


Posted by 庄内じじい at 22:40Comments(0)クロムツ日々の肴

2015年12月03日

アカラと香箱

庄内では香箱って呼び方は全く一般的ではないのですが、
まさにぴったりの名前だなぁと感じます。

いわゆる能登の響きでメスのズワイガニのこと。

仕事帰りによった主婦の店、
いいの手に入ったよぉ。


「うむ、お吸い物にはしません」


などど、鶏レバーの煮込みと、、


さらに、常温で自家熟成した俵雪をいただきながら。


ぱっと処理したのはアカラ。


焼いてから醤油ダレに軽く漬け込みました。


香箱、、、まさにその名の通り。


内子とミソ。。。
いや~お買い得だったな。


で、これぞ大人の宝石箱。


・・・と、夜が更けたところで、
〆の一品を準備します。


ニンニクでしょう。


生姜でしょう。


それを最後にドバっと投入。


まぁやはり道産子だからね。


楽しみだなぁ。


汁の準備もできました。


はい、しょっつる塩ラーメンの完成、
う~んしょっつる臭がスゴイ!!
ゴマはたっぷりとどうぞ。








  


2015年11月16日

ウッカリカサゴ

一か月以上前(9月28日)の記録です。


いつもの魚屋の店頭で立派なウッカリカサゴを見つける。
ちゃっちゃと下ごしらえ。

ワタリガニが餌か。


餌がいいからきっとウマイでしょう。
(ワタリガニのうまさにはいつも驚かされます)

んとー今回は・・・


杉勇で。


まぁ迷わずにコレです。


クピリと一口、
料理を続けます。


するとどうでしょう、
こんなのできましたよ。


いや~、カサゴってさ、
米にあうんだわ。あんまり主張してこないけど、
旨みがじんわり。

米と言えば、そうだな。
このビール。


余目のうめかわ酒店でプロデュースしたんだって。

なんかいいよね。
余目の田んぼ上空の月。


これはローストした米ぬかかな?


部下の失敗や過ちを許すのではなく。
・・・・
・・

忘れろ。

最近読んでる本の内容。

これを意識して実践すると、
なんだか気持ちが楽になる。

許そう、諭そう、教育しよう、と考えると、
なぜ失敗したのか?その背景は何か?
許す基準は何か?
考えは尽きないし、結論が出ても、
また考えてしまう。

でも、忘れることでなんだかんだと、
まぁ結局はいい方向にいくようだ。


うむ、グイっといってくれ。
丁寧にそそいだよ。


うむ、美味美味。
庄内に住む幸せを心行くまで味わうがいい。

へ?
つまみ?

あ、これどうぞ。
ちょい甘辛です。




















  


Posted by 庄内じじい at 20:37Comments(1)ウッカリカサゴ日々の肴寿司

2015年11月15日

ヤリイカと酒

スーパーで見かけた魚を何気なく買う。
まぁ魚じゃなくてイカだけど。


しかもヤリイカだけど。

小ぶりだけど、
やはり刺身だよなぁ、
なんたってヤリイカだから。


でも、メインはオリーブオイルでグリルだよなぁ。


だって、白ワだから。


あ、とにかく安いのにそれなりに旨い。


調子づいてこんなものもオリーブで。


フタをして待つ。


その隙に準備していたモツ煮。


迎え撃つは、、、、、


ちょい高級すぎるかな。
こりゃぁ・・・


言葉が出ない。

蔵元が持つ技術を総動員したらしい。

今日は月山道を往復した。

あらゆる美しさを盛り込んだようなあの紅葉はすでになく、
冬直前の暗い色合いだ。
真っ白になるまでもう少しだ。

庄内の冬は厳しいけど、
ときにハっとする美しさに心がほころぶ。

これからは寒ダラの季節。
楽チミ。。


おっと、こんなものをいただく。
これ山形の居酒屋でいただいてから好きになってる。
アボカド塩昆布だ。


おっと、ちょうどできたよこれ。
(モツオリーブグリルニンニク&6年熟成八森産しょっつる風味だ!!)


別な酒もあるんすよ。


う~む。。。
いうことないね。
20年熟成なのにひね香が少なく、
酸味があいまってちょうどイイゼ~!
と3杯位立て続けにいただく、
そういうお酒。

うむ、日々感謝です。

ありがとう俺。
ありがとうあなた。
ありがとう君。












  


Posted by 庄内じじい at 19:31Comments(2)ヤリイカ日々の肴

2015年07月02日

三十六人衆とズワイガニ

今年の2月のある夜。

何気なく冷蔵庫から取り出したるは、
三十六人衆の純米大吟醸。


なんだかんだと、
この酒は旨いし、飽きが来ない。

何飲むかまよったらコレだな。

これに最高にあうつまみとは何か。

悩んだ挙句、おもむろに用意したのは・・・・

ズワイの甲羅焼きだ。


味醂少々、自慢の麦みそも少々。

すげぇな。

これやってると、
砂にしみこむように酒なくなる。

おーこわ、とっとと寝よう。




  


Posted by 庄内じじい at 21:11Comments(1)ズワイガニ(オス)日々の肴