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2015年12月17日

テナガダコ

おつまみ。
語感がなんともいえず良い。
(そうそう、コメントをくださる皆様、どうもありがとうございます。)


味噌のパックづめ商品には「みそ」とあるが、
なんで「つまみ」じゃないのかな。
やはり「おつまみ」がもつ独特な語感のせいか。

ちなみになんとテナガダコ。


学生時代、寮に住んでいた。
寮費は月に700円。
貧乏学生が300人くらいいただろうか。
巨大な廃墟のような建物。


共同生活は18歳の春にスタートした。
5畳、ほこりだらけ、リノリウムの床は剥げ、
窓枠だけの窓にどこかへ消えた入口の扉。



台風には風が吹き込み、
名古屋からきた同居人が「寒い、寒い」とつぶやいた寝言は、
秋の夜空に消えていった。



俵雪をのみすすめながら。
当時味もわからずのみ込んだ、
あの腐った畳のような、
あのはきっぱなしの靴下のような、
そんな安酒の匂いが妙に懐かしい。


ま、別にまた呑みたくはないがね。





  


Posted by 庄内じじい at 21:19Comments(0)日々の肴テナガダコ

2015年12月16日

タコぶつと米心

晩酌しながらキーボードをたたく中年の俺。
仕事に疲れて一人晩酌、パソコンに向き合う。
絵に描いたような中年の夜なんだけど、
こういうの想像してなかったなぁ、子供の頃。

子供の頃の俺は草木や家並み、
そのへんの昆虫や魚が大好きな、
まぁいわゆる普通の田舎の少年だった。

そんなときにすげー見たかったのがこれだ。


わかるかな?

モズのはやにえ。


中年になってからようやく見つけた。
去年も同じ場所で。

見つけたとき、
少年のような声だしたよ、
思わず。

あの時の少年が今、
中年のとして喜びの声を上げる。

それがこれだ。


今日の晩酌セット。

ま、庄内魚ブログだからね、
庄内産マダコのタコぶつ(タコのぶつ切り)。


これはね、ていねいに塩もみ、
1時間近く手もみしたかな。

そんでこれ。
この前の湯田川に触発されて、
自分でつくったでぇ。今日で三日目、
ちょうどよい色合い(もちろん庄内産の赤カブ)。


これ、里いもと大根の煮物。
(里いもは岡山、大根は庄内、鶏肉も庄内)


これも湯田川系。
スナギモのオリーブ黒コショウ。
薄皮の処理を丁寧にすると、
かなり旨い食材だな。
もちろん庄内産だ。


う~ん。
今日はなんだか会議長引くし、
他にも若手指導で説教するしよ。
俺なんかほら、誰かを指導するような人生歩んでこなかったもんだから、
ほんとなぁ悩むこと多いよ。


ま、そんな中年の心に響くぜ、
米心。



  


Posted by 庄内じじい at 20:17Comments(1)マダコ日々の肴

2015年12月11日

ヤナギの夜

ヤナギ干物

発酵(熟成)が若干進みすぎた感のある今回のヤナギの干物。
温海の魚屋さんが売っている。


それにしても干物はどこか懐かしい、
これはどの魚にもいえる味の記憶だ。

北海道の干物といえばホッケだろうか。
ここ庄内ではどうだろう。
カレイは一般的だけど、
その中でもヤナギが一番という人は少なくないだろう。

ここでカボスをギュッとしぼる。
(今回は熟したカボス、ゴールデンカボスを使用)


いわゆる人気ガレイの口細よりも、
日本海の貴婦人ともいえるこのヤナギに魅了されている。

えぇなぁ。


熟成された干物がもつ独特な食感。


良く締まり透明がかった白身は、


身離れもきれいで、
あとは食べられるのをその手ひらで待っている。


ここで酒を用意していなかったことに気付く。
あせるなよ。落ち着いて考えるんだ。冷めるにはまだ時間がある。
無意識のうちに声に出しているのに気づき、
焦りはマックスに達する。


大丈夫だ。
あの酒屋の店主が言っていたあの酒、
「うちの母さん、めったに酒ほめないっけのに、これだけは旨いっていうなんけぇ」

やまと桜。
今回は米心(ちなみにほめてたのは別の商品)。


まあぁとにかく、
最近好きな蔵だ。



  


2015年12月10日

師走の湯田川で

鶴岡に住んでいて幸せにおもうとき。

主婦の店の半額が思いのほかグレードが高かったとき。

紙袋から流れる、
あのコロッケ屋の揚げたてのカサカサをBGMに、
家に買ってから食べるか、
それとも・・・迷った挙句食べると決めたとき。

その一口目。

等々、まぁいろいろあるわけですが、
温泉もその一つ。

ちょいドライブがてらだったら、
羽根沢なんか最高。

真冬に旅館に閉じこもって、
あの石油くさい湯けむりで鼻孔を満たしたい。

連泊、少なくても2泊はしたほうがいい。

ま、ま、ま、それはさておき、
近場でも最高なんだよね。


どこもいいんだけど、
湯田川が車で15分くらいと近いからね、
良く行きます。

まず、地酒飲み比べセットを頼みます。
全部で3合ちょい。
※若旦那セレクト。ホント勉強になります。
※ホント美味しいのばかり。山形すげーな、幸せな気分に。



酒肴セットも頼みます。


説明書きをみながら、
順番に試します。


ちょいちょい食べながらね。

海があれてたからね、
魚介中心のメニューではない模様。

でも、うめーかった。

飛島の塩辛。
大根と合わせると一気に昇華する旨み。


ままかりのようだけど、
説明書きどっかいった。
うまうま。


山形地鶏シリーズ。

まずは、ハツ。
優しい。滋味。
汁だけでも酒のつまみ。


スナギモ。
バジルがあうわぁ。。。


レバー。


スゴイ色だなぁ。
冬という季節も、
実に色とりどり。


2点盛。
いい刺身です。
タイヒラメ。


ちびりちびりと、
酒で口をすすぎながら、


味の確認作業。


これぞ至福。













  


Posted by 庄内じじい at 20:27Comments(1)日々の肴

2015年12月06日

庄内のガザミ

最近食べたのはいつかなぁワタリガニ。
10月だったかな。まだ紅葉に色づく月山が楽しめたとき。


まずは上級者向けの日本酒をロックにしてと。
うむ、やまぶき色だ。


さて、やはり蒸していただく。


街中でぷらぷら。
特に目的地をもたず、
風の匂いを楽しんでいるとき。

夕暮れ過ぎに
裏通り沿いの住宅地、
懐かしい匂いにであうことがままある。


そんな時、
故郷の記憶にあるあの料理の匂いだったりすると、
なお嬉しいものだ。

幼児の記憶は今も匂いたつようで、
あれからウン十年もたったなんて、
白髪やシミの数を数えてもどうもなぁ。

ま、あれだよね、
ワタリガニってクリーミーだ。


これね、
ズワイ、毛ガニとはまた別物の旨さで、
好きな人はこれじゃないとダメかも。


この夏に広島、
何の気なしにはいった居酒屋でくったワタリもうめかったなぁ。
もっとも泥酔したんで殆ど残しちゃったけど。
隣に座ったどこかのスナックのママさんが、
「あんれ、もったいないこと」とか言ってたっけ。

う~む。。。。


地球ってスゲェよなぁ。

こういうの食べれるって、
本当にありがたい。

魚屋ありがとう。
給料ありがとう。
健康ありがとう。
鶴岡ありがとう。
あの人もこの人もありがとう。

って、酔っぱらってると思うけど、
明日の朝になると仕事めんどくせーと思うんだべなぁ。

おやすみ。




  


Posted by 庄内じじい at 21:00Comments(0)ワタリガニ

2015年12月04日

クロムツ

初夏のことです。
それは見事なクロムツに出会ったのは。


ムツって日本海じゃ側じゃなじみが薄いけど、
それでもときに立派な個体にお目にかかるんだよなぁ。


すんばらしい。

義理のばあさんは云う。
じいさん(義理)が戦争にでかけたとき。
そうあれは赤紙がきたときのこと。


じいさんは近所さんと縁側で将棋。

婆さんは赤紙を持っていった。
齢20のとき。


子供が生まれてすぐのこと。
そのまま爺さんは戦争へ。

無理だよな。
そんな現実、受け入れれないよ。

都合8年、
爺さんは不在。


シベリア抑留を経て、
日本へ生還。

その間、安否は知る由もなく。

ただ帰還直前に、
新聞の生還者リストに爺さんの名前がのったと、
近所の小学生が朝学校に行く途中知らせてくれた。

それはそれは嬉しかったそうだ。

蔵王連峰の眼前でのこと。

ま、とにかく新鮮だ。


ま、とにかく脂のってるね。

はくろすいしゅです。


ま、うまいわな。


明日は土曜日か。

刺身。


まぁ当然うまい。

寿司、
まぁ当然だわな。

今日は戦争の話したけどさ、
庄内にも、もちろんあるよ。

結婚は見合い、
場所は余目駅、
時間はほぼ一瞬。

タイミングとしては、
戦地に召集される途中。

その一瞬の結婚を、
あたため、
そだて、
そしてもう二度々祖国の土を踏むこともなく。

わからないな。
生きているこの今。
いったい何が決めているの?

みんなにとって幸せな明日がありますよう。

月曜は職場のみんなに冗談の一つでも言おう。










  


Posted by 庄内じじい at 22:40Comments(0)クロムツ日々の肴

2015年12月03日

アカラと香箱

庄内では香箱って呼び方は全く一般的ではないのですが、
まさにぴったりの名前だなぁと感じます。

いわゆる能登の響きでメスのズワイガニのこと。

仕事帰りによった主婦の店、
いいの手に入ったよぉ。


「うむ、お吸い物にはしません」


などど、鶏レバーの煮込みと、、


さらに、常温で自家熟成した俵雪をいただきながら。


ぱっと処理したのはアカラ。


焼いてから醤油ダレに軽く漬け込みました。


香箱、、、まさにその名の通り。


内子とミソ。。。
いや~お買い得だったな。


で、これぞ大人の宝石箱。


・・・と、夜が更けたところで、
〆の一品を準備します。


ニンニクでしょう。


生姜でしょう。


それを最後にドバっと投入。


まぁやはり道産子だからね。


楽しみだなぁ。


汁の準備もできました。


はい、しょっつる塩ラーメンの完成、
う~んしょっつる臭がスゴイ!!
ゴマはたっぷりとどうぞ。