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Posted by んだ!ブログ運営事務局 at

2017年09月10日

初秋、庄内の夜

晩秋の庄内の夜に想う。
雪のように白いヤナギの塩焼きを、
なぜだろう、ふと食べたくなった。

実は仕込んでいたヤナギ(ヤナギムシガレイ)。


初雪にみたて勢いよく荒塩をまぶしておく。
塩がとけ、表面が水気で光り輝くのを待つ。


ただ待つだけではつまらない。
そんなとき頼りになるのはアマエビ(ホッコクアカエビ)だ。


う~ん、こりゃ塩辛だな。
剥き身に卵、あら塩、ミソを少々。
普通の味噌じゃなくて、エビ頭のミソね。


ここから手早くかき混ぜ、
冷蔵庫の奥にそっとしまっておく。


おもむろにエビの味噌汁も仕込んでおく。


おっと、ヤナギが焼けたよ。


いい瞬間だよなぁ。


身離れの良さに期待も高まる。


そうそう、これ忘れちゃいけないね。
米沢の酒。


旬を過ぎてもまだ旨いキュウリ。
ふるさと、北海道南部のガゴメ昆布でまぶす。


そうこうしているうちに、
やっぱりもう待てない、塩辛を取り出す。


あえて味については言及せず。
想像にお任せします。
(簡単だから作ってみて)


ちょいね、肉もいってみよ。
手羽先を大根で甘辛く。
(実はこれも仕込んでました。料理は手早く、これだな。)


強い酒を取り出す。
こってり、鶴岡は羽黒の酒。


む~。。。。この水は月山の伏流水。


技術大国日本。
日本酒、口に含むとそういう想いに。

だってさ、
何食っても、何呑んでもうまいんだよなぁ。
こんなのが普通にその辺で買える、
しかも気軽に、という事実。

昭和一桁の大恐慌。
東北の不景気は特にひどかったらしい。

当時の状況を示す有名な写真があって、
ぼろを着た子供が大根をかじっている(東北 飢饉 大根 で検索)。
今から80年ちょい前の話だ。
※その写真は演出された写真とのこと

こうやって、
ちょい甘口の酒に、甘辛くにた大根と手羽先を合わせる今、


大根の(かじったときの)白さと、


どこまでも柔らかい、


手羽先。(箸で挟むだけでほぐれる)


やはり感謝だな。

なんつーか、最近ちょっと傲慢になってたような気がする。
今日も職場、朝だけちょい顔出したんだけど、
少し若者に説教たれちゃってなぁ。
ちょいあとで考えたらさ、少々理不尽だったように思えてなぁ。
ま、日々反省だな。

そうこう云ってるまに、
できたぜ、エビの味噌汁。

なんつーか、何でもかんでも旨かった。
チョイよっぱらった。

さてさて寝るか。
明日はきっと晴れるだろう。